技術革新とグローバルスタンダード

投稿日:2019年04月14日 17時03分25秒

両角岳彦さんという方がスズキとVWは提携解消すべきでなかったと書いている。その理由は、これから価格競争の時代になり日本車のアドバンテージもなくなってるので、VWにお願いしなさいという事だ。

企業には色々な生き方があると思うがグローバルスタンダードの時代では単なる車生産の力だけではなく地場に適応した販売戦略やプロパガンダ等総合的な力が求められる。それに対してスズキは役不足という事なのだろう。

一方日本の小型車生産の勇ダイハツは、トヨタの庇護の下に入った。トヨタはVWに負けず劣らない世界企業であるからして、ここにもしVWの庇護に入った場合のスズキの将来を見ることができる。

ダイハツとトヨタの関係は1960年代からとの事で、今や完全に傘下にはいったとの状態らしいが、ダイハツブランドの車をパッソなどの名前でトヨタが売っていたのは記憶に新しい。要するに参加に入りダイハツが発展することはなく、軽スポーツカーコペンの生産中止やヴィッツエンジンの製造などトヨタの1ディヴィジョンになってきている。
余談だがヴィッツのエンジンは個人的にも好きだ。レンタカーで借りたがストレスない上にリッター40kmくらいでてびっくりしたことがある。

これがVW傘下に入った場合のスズキの将来だろう。では独自に活動した場合に未来はあるのか?ワンマン経営者の代替わりにもあたり実際将来は厳しいだろう。
それでも独自に活動するならば未来は自分で切り拓ける。安定しなくても希望があるという事は素晴らしいと思う。ルノー傘下に落ちた日産の工場は、フランス人が闊歩し大変居心地が悪かったと知人から聞いた。すべて傘下に入るとは負け戦であり、すべての可能性を敵に譲るものである。
ここは茨の道があるかもしれないが、ぜひスズキにはがんばってほしい。

さてここまでVWを押す両角岳彦さんとは誰か?
「1951年長野県生まれ。’76年日本大学大学院理工学研究科修士課程修了(専攻は自動車の運動力学)。三栄書房「モーターファン」誌編集部を経て、’82年からフリーランスの自動車評論家、およびその他のテクノロジーに関する取材・執筆活動を続けている。」だそうです。で最近の投稿が『日本市場で群を抜く「上質な移動」の仕組み ゴルフ7』なんだそうで、VWの御用ライターなんでしょうね。こういうところまで日本の市場を着々となんとかしようとする人がいるんだと、ちょっと興味がわきました。

個人的には初代マーチのスーパーチャージャーターボが大好きでした。あんな糞車現代では売れないかもしれませんが、これだ!ってものがありましたな。Z33も買ってみましたが、なんか新幹線みたいで楽しくなかったですよ。買収される前の日産に戻ってほしいです。

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